2008-06-30

Homenkollbakken Ski Jump and Skimuseum

昨日の続き。国立美術館の後は郊外にあるホルメンコレン・スキー・ジャンプ台を訪れた。以前に船でオスロフィヨルドに出たとき、遠目に見ても分かるほどの白くて綺麗なジャンプ台が確認できた。今日は天気も良いのでそのジャンプ台に行ってみた。National Theatretから20分程地下鉄(1番)に乗って北西に行くとHomenkollenという駅がある。ジャンプ台はそこから歩いて15分程のところだ。まずは下から眺めることにする。近くまで寄るとさすがにその大きさを感じる。真下の池からジャンプ台に伸びるコンクリートの階段を使って上に上がったが、階段の段差がきつく風も強かったので池まで落ちそうな気がして正直少し怖かった。上は広場になっていてスキー博物館への入り口がある。ジャンプ台の頂上まで登ることは可能だが、その為には博物館への入場が必要。せっかくここまで来たので気前よく70NOK払って博物館に入ることにした。入り口からすぐのところに北極グマの剥製が置いてあり、思わず立ち止まった(結構好き)が、目的はジャンプ台頂上なので後回しにしてとにかく先を急ぐ。階段を登って2階に上がるとジャンプ台へ続くエレベーターへの入り口がある。エレベーターは途中までしか無いので、そこから先は急な階段を徒歩で登る。息を弾ませながらようやく頂上までたどり着いた。4面がガラス張りになっていて周囲を見渡すことができる。ガラスで囲まれているせいで、ガイドブックにあるほど迫力は感じなかった。むしろさっきの池から続く階段の方が迫力あった。手すりやガラスの縁には日本で最近問題になっている落書きが至る所に(!)。一通り見てみたが日本人によるものと判断される落書きは幸い無かった。しばらく上でボーッとした後に階段&エレベーターで再び博物館に戻る。夏期は20時まで開館していて、閉館までは時間もたっぷりあったのでゆっくり時間をかけて見て回ったが、これが意外に面白かった。アムンセンが南極探検で使用した装備や、南極点到達を巡りライバルであったイギリスの探検家スコットとの競争についても紹介されていた。そりを引っ張った犬の剥製も展示されていて、彼らの活躍なしではイギリスとの戦いに勝利することは出来なかったと犬達の貢献を讃えていた。彼らの競争のドラマは思わず重ね合わせてしまうほど、大問題を巡る数学者達の競争に似ている。装備(犬ぞり、毛皮服)や探検のルート、出発点の選び方が勝敗を左右するのはまったく一緒。そして時として競争の結末が人生に影響するのも。両者には共通点が多い。

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